前回紹介したベアボーンにNutanix CEをインストールする手順をご紹介します。
前回の記事はこちら
Nutanix CEのインストーラーを準備
はじめにCEのインストールに必要なisoファイルをメーカーサイトから取得します。導入するバージョンは2020年10月頃にリリースされた5.18(CE-2020.09.16)を使用します。
※記事投稿時の最新バージョン
コミュニティに登録・参加
まずはNutanix CE用のコミュニティにアカウント登録を行う必要があります。
下記のURLから「Community Editionダウンロード」をクリックします。
下記のURLから「Community Editionダウンロード」をクリックします。
次のページで各種情報を入力し、「Submit」を選択します。
CEのISOファイルをダウンロード
一定時間で、登録したメールアドレスにこのようなメールが届きます。このようなページに遷移するので、下の方に表示されているトピック一覧から「Download Community Edition」を選択します。
画面中段ぐらいにある「Instller ISO」からCEのISOファイルをダウンロードします。
USBメモリでインストールメディアを作成
前回必要なパーツとしてインストールメディア用のUSBメモリを忘れていました。。。
Nutanix CEのインストールメディアは7GB以上あるため、DVDよりもUSBメモリに書き出すほうが都合がいいと思います。
私もインストールメディア用のUSBメモリを購入し忘れていたので、自宅に転がっていたUSBメモリを
※ブート領域用のUSBメモリ以外にもう一つUSBメモリが必要です。
先ほどダウンロードしたCEのISOファイルを用意したUSBメモリに書き込みます。
今はWindows 10の標準機能でISOの書き込みが可能です。
書き込んだメディアの中身はこんな感じになっています。
先ほどダウンロードしたCEのISOファイルを用意したUSBメモリに書き込みます。
今はWindows 10の標準機能でISOの書き込みが可能です。
書き込んだメディアの中身はこんな感じになっています。
以上でNutanix CEのインストールメディア作成は完了です。
機器の準備
前回紹介したベアボーンと各パーツを組み立てます。
ベアボーンは非常に簡単に組み立てることができるので、ここでは省かせていただきます。(細かな写真撮るの忘れました・・・)
また、今回利用しているものと同じシリーズのShuttle製ベアボーンのキッティング手順をYoutubeにアップロードされている方がいたので、どうしても不安な方はそちらから調べてみてくださいm(_ _;)m
簡単に撮れていた作業風景の写真を・・・
・CPUとメモリ、M.2 SDDすべて装着完了後はヒートシンクやファンを戻して、
2.5インチSSDを搭載すればあとはフタをするだけ。
2.5インチSSDを搭載すればあとはフタをするだけ。
各種ケーブル結線と2本のUSBメモリ差し込み
キーボードやLANケーブル、HDMIケーブルなど各種接続し、先ほど作成したUSBメモリのCEインストーラーとブート領域用のUSBを計2本装着します。(USB3.0の青いポートに差し込んでください。恐らくインストール時間が短くなると思います。)
※最終的にインターネットを介したアカウント認証を行う必要があるため、この時点でインターネット接続出来る環境の準備をしておくことをおすすめします。
見えづらいですが、下の赤枠に小型のブート領域用USBメモリが差されています。 |
電源投入
起動すると、Nutanix CEのインストール画面が表示されます。ここで、利用している各種ディスクにデータが存在しない場合は、自動的にCEのインストーラーが起動しますが、そうでない場合は別のディスクに存在するイメージから起動してしまうかもしれません。
その場合は、電源投入直後に[Delete]キーを押すことで、BIOSに入れるので起動順序を入れ替えてください。
※この画面は1秒ほどしか表示されないので、電源投入後は[DELETE]キーを連打しておけばいいと思います。
この画面が表示されたタイミングで[DELETE]キー ※これはCEの画面じゃないです |
この環境ではSandisk ExtremeがCEのインストーラーなので、これを一番上に移動 |
インストール先のディスクを選択
CEのインストーラーから起動すると、起動ログが数分流れたあとにこのような画面が表示されます。色を付けた枠を上から順に説明すると、
・赤枠
利用するハイパーバイザーを選択します。
バージョン5.18から、なんとESXiが選択できるようになったようです。
今回はAHVで構築を進めてみます。(まだESXiは試したことがないので、どこかで試してみます)
・緑枠
各ディスクにインストールする役割を指定します。
それぞれのディスク右側に4種のアルファベットごとに、どの用途で使用されるのか指定されます。
[H]…Hyper-Visor [C]…CVM [D]…データ領域? [I]…CEのインストールメディア
今回はデフォルトの状態でインストールしてみます。
CVMとデータ領域?のどちらに高速なディスクを割り当てればよいのか、
ベストプラクティスについては別の機会に調べてみます・・・
(多分CVMにしておけばよかったと思っています)
・黄枠
HyperVisorとCVMのネットワーク情報を指定します。
・青枠
チェックを入れると、シングルノードクラスターとして構成される。
DNSサーバーのIPアドレスも合わせて指定(ライセンス認証時に参照される)
※チェックを入れてもクラスターが自動で作成されないこともあり、
その際はコマンドから作成する必要があります。
今回はこのような設定をして、インストールしてみます。
すべて入力後、下部のNext Pageにカーソルを合わせて[Space]キーを押下します。
EULAが表示されるので、一番下までスクロールししっかりと読み込んだ上で、下にチェックを付けて「Start」にカーソルを合わせて[Space]キーを押下します。
ここは搭載しているディスクによって時間が前後しますが、私の環境では10分ほどでインストールが完了しました。
インストール処理が完了すると、画面赤枠のように再起動が求められるので[y]を入力して再起動を行います。
クラスターの開始
再起動すると、AHVが起動してきます。これ以降、直接ベアボーンの筐体を操作する必要はありません。
(CEインストーラーが搭載されたUSBメモリの起動順序がインストールしたディスクよりも高い場合は、USBを抜くか再度BIOSから起動順序を変更してください。)
更に数分待機すると、AHV上のCVMが起動しますので、CVMのIPアドレスに対してTeratermなどのターミナルソフトからSSHにて接続します。
CVMの認証情報は以下になります。
・ユーザー名:nutanix
・パスワード:nutanix/4u
クラスターが停止しているので、以下のコマンドでクラスターを開始します。
(CVM起動直後は、各種サービスが開始されていないようでコマンドを受け付けない場合があります。
その場合は数分待機してから、コマンドを実行してください)
cluster start
(CVM起動直後は、各種サービスが開始されていないようでコマンドを受け付けない場合があります。
その場合は数分待機してから、コマンドを実行してください)
cluster start
コマンドの結果が、このようになれば正常に起動されています。
※※※※※※
一度、クラスターの自動作成が実施されていないことがあったので、いくら待っても起動できない場合はクラスターが作成されていないかもしれません。
その場合は以下のコマンドにて、クラスターを手動で作成できます。
(本来はクラスターが存在しないことを確認してから実施するべきですが、自宅環境用途で取り急ぎの対応ということで・・・)
cluster -s {CVMのIPアドレス} create
作成完了後、再度cluster startコマンドにてクラスターを開始してください。
※※※※※※
Prismに接続
ブラウザから「https://{CVMのIPアドレス}:9440」に接続します。接続すると、Prismのログイン画面が表示されますので、以下の初回デフォルト値にてログインします。
・ユーザー名:admin
・パスワード:Nutanix/4u
初回ログイン後、新規パスワード入力画面が表示されます。
画面下に設定できるパスワードの制限事項が表示されているので、要件を満たした任意のパスワードを設定します。
画面下に設定できるパスワードの制限事項が表示されているので、要件を満たした任意のパスワードを設定します。
新しく設定したパスワードでログインすると、My Nutanix(多分)のアカウント情報を入力します。
ここではインターネットを介して認証が行われるため、インターネットに接続出来る状態である必要があります。
物理筐体にNutanix CEをインストールしてみました。
一年ほど前にESXi上にネストで構築したときは結構大変でしたが、物理環境でインストールする場合は非常に簡単に構築することができました。
みなさんも気軽に試してみてくださいm(_ _)m
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