Nutanix FilesでPrismから管理できるでサブフォルダを共有設定で作成する方法について紹介します。
フォルダの定義
本記事では「ルートフォルダ」と「サブフォルダ」という表現を多用します。
認識に違いが出ないように、以下の図の意図で用いています。
サブフォルダを作る2つの方法
Nutanix Filesでサブフォルダを作成する方法として、2つの方法が存在します。
一つはネスト、もう一つはサブマウントという方法になります。
・NESTED SHARES AND EXPORTS
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Files-v3_8:fil-file-share-explicit-path-c.html
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Files-v3_8:fil-file-share-explicit-path-c.html
・CONNECTED SHARES
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Files-v3_8:fil-file-share-connected-c.html
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Files-v3_8:fil-file-share-connected-c.html
2つ目の「CONNECTED SHARES」はFilesの公式ドキュメントに記載の「Share and Export Submounting」に該当する機能のようです。(多分)
https://portal.nutanix.com/page/documents/solutions/details?targetId=TN-2041-Nutanix-Files:TN-2041-Nutanix-Files
https://portal.nutanix.com/page/documents/solutions/details?targetId=TN-2041-Nutanix-Files:TN-2041-Nutanix-Files
本記事ではこの2つのうち、1つ目の「NESTED SHARES AND EXPORTS」について説明します。
NESTED SHARES AND EXPORTS
Prismから作成したルートフォルダ内に存在するフォルダを、Prismから指定して管理を可能な状態にします。
これにより、Access Based Enumeration(ABE)が利用可能になります。
なお、英語表記だと説明しづらいので、本記事では「ネストによるサブフォルダの登録」と呼ぶことにします。
なお、英語表記だと説明しづらいので、本記事では「ネストによるサブフォルダの登録」と呼ぶことにします。
設定方法
予めPrismから作成した共有フォルダ内に、一つフォルダを作成します。
今回はPrismから作成した標準共有フォルダ「営業部」の下に「営業4課」というフォルダをWindowsマシンから作成します。
次にPrismから共有フォルダを作成します。
通常のFilesから共有フォルダ作成する方法については、過去の記事をご覧ください。
通常の共有フォルダ作成の方法と異なり、項目[Share Path]に先ほどWindowsマシンから作成した「営業4課」フォルダをPrismから作成したルートフォルダから指定します。
次に進むと、共有フォルダのオプションを指定できます。
ここでSSRの設定はルートフォルダの設定が反映されます。
今回はABEの設定を有効に作成してみます。
このまま、最後まで画面を進めて共有フォルダの作成を完了してください。作成が完了すると、Prismの共有フォルダ一覧に表示されます。
更にその下に存在するサブフォルダに関しても同様にネストによるサブフォルダの登録が可能です。
先ほどサブフォルダを登録した営業4課フォルダの下に沢田フォルダを作成 |
Prismから沢田フォルダを指定 |
注意点
・ABEなどのオプション機能をサブフォルダに設定する場合、ルートフォルダも同様の設定を有効にする。
(ルートフォルダのABE、ブロックファイルの設定が無効だとサブフォルダに反映されないようです。)
・ネストにより登録されたサブフォルダに対して、クォータの設定は不可。
まとめ
ネストによるサブフォルダの登録を行うことで、共有設定やABE、指定した拡張子の保存をブロックするといったPrismから設定できる機能を利用することができます。
ただ、オプション機能として利用されやすいクォータ設定については本機能では利用できません。
クォータを使いたい場合は次回の記事で紹介する、2つ目の「CONNECTED SHARES」にて利用が可能になります。
クォータを使いたい場合は次回の記事で紹介する、2つ目の「CONNECTED SHARES」にて利用が可能になります。