2020年12月20日日曜日

自宅用Nutanix CEの筐体について考える

Nutanixの体験版とも言える、Nutanix Community Edition(CE)を自宅で構築するまでを記事を複数回に分けて投稿しようと思います。

一年ほど前に当時の最新バージョンでCEをESXi上に構築しましたが、今回はタイトルにもあるように、物理ハードウェアに導入する方向で進めようと思います。

なお、今回は現時点で最新バージョンである5.18のCEを構築します。

どのような筐体にするのか

まず、どのようなハードを用意するのか?というところですが、

 1.ラック型サーバー
 2.タワー型サーバー
 3.ベアボーン(NUC,小型PC)

と3つの選択肢があると思います。
結論から申し上げると、今回は3の小型PC(ベアボーン,NUC)を採用しました。

今回はタイトルにもあるように自宅用ということで、我が家の狭いアパートで動かすことを考えるとラック型サーバーという選択肢は、この段階で候補から外れます。

残りはタワー型サーバーか小型PCという選択になりますが、NUCを用いたCEを構築していた海外のブログがあったので、そちらを真似て見ようと思った次第です。
もしかすると拡張する必要があった場合、NUCであればポンポンと設置するだけなのでスペースも節約出来るということで・・・


CEのシステム要件について

ベアボーンで作るという方針に固めましたが、どのような機器でもNutanix CEをインストールできるわけではなく、ハードウェアの要件を満たしている必要があります。

※メーカーサイトURL

いくつか条件があり、個人的に以下がポイントとなってくると思っています。

CPU:最小4コア
メモリ:最小16GB
NIC:Intel製
ストレージ(HotTier):200GB以上のSSD
ストレージ(ColdTier):500GB以上(HDD可)
ストレージ(ブート領域):外付けのUSBメモリなどでも可

メモリが最小16GBと記載がありますが、ハイパーバイザーにAHVを使用する場合はメモリオーバーコミットが利用できず、CVMである程度必要になるため、個人的には最もモリモリにしておいたほうが良いと思います。

NICについては工夫することでBroadcomでも動作するという報告もあるようです。

各ストレージについては、HotTier用のディスクについては200GB以上のSSDが必須であるところに注意さえすれば、特に問題ないと思います。

購入した機器

実はすでに、各種機器を購入しています。
しかも10月頃に・・・


全部Amazonで購入したのでリンク貼っておきます。

・ベアボーン
Shuttle DH310V2

・CPU
INTEL Core i5 9400

・メモリ
Team ノートPC用 SO-DIMM DDR4 2666MHz PC4-21300 32GBx2枚組

・ストレージ(HotTier用)
Western Digital SSD 1TB WD Blue SN550 PC M.2-2280 NVMe WDS100T2B0C-EC

・ストレージ(ColdTier用)
Western Digital SSD 1TB WD Blue PC PS4 2.5インチ 内蔵SSD WDS100T2B0A-EC

・ストレージ(ブート領域用)
USBメモリ 32GB USB 3.1 超小型 SanDisk Ultra Fit SDCZ430-032G-J57

価格は合計で約9万円ほどになりました。(セール時に購入していますm(_ _)m)

色々あるベアボーンの中からこれを選択した理由は、NICが2Port搭載されていることと、口コミレベルではファンは搭載されているもののとても静かであるということ、Amazonの製品ページではメモリが32GBと記載ありますが、メーカーサイトから確認すると64GBまで認識する、この3点が決め手になりました。

なお、ストレージについてはSSDを2本(一つはNVMe)購入していますが、ベアボーンに搭載できるディスクが2.5インチスロットが1つ、M.2 2242/2260/2280 Type Mスロットが1つしかなかったことと、2.5インチのHDDが割と高価であったことから、こちらを選びました。

最後に

今回はベアボーンを使用する前提で色々と調べましたが、Nutanix CEを動かすための筐体としては色々なとブログで情報が発信されています。

ネスト環境として構築するもよし、ラック型サーバーでもよし、タワー型サーバーでも問題ありません。
特に途中でもちらっとお伝えしたように、AHVではメモリが潤沢にあったほうができることが広がります。
メモリ単価が安く大量に搭載できる中古のラック型サーバーという選択が、設置スペースと騒音を許容できるのであれば一番コスパが良いのではと思いました。

もし自宅で検証環境を作る場合は、私のブログだけでなく色々な方の情報を踏まえて、吟味するのが良いかと思います。

次回はインストール編ですが、インストール中の画面が写真では見にくかったので、激安キャプチャーボードを同じくAmazonで購入、配送待ちのため間に違うネタを入れると思いますm(_ _)m

2020年12月14日月曜日

Nutanix Technology Champion 2021に選ばれました

技術的な内容ではなく、ご報告。

Nutanix Technology Champion 2021(NTC)に選ばれました。
今回のNTCはグローバルで約150名、日本人で5名(うち1名は海外在住?)だったようです。




NTC取得を一つの目標に頑張ってはいましたが、活動内容や実績、知識量から考えても、取得は難しいと思っていましたが、何とかNTCを取得することが出来ました。
もちろん私の力だけではなく、お仕事で関わらせていただいている方や、普段からこのブログを御覧頂いている方を含め、様々な方たちからご助力を頂いたおかげだと思っています。

今後もNutanixをメインに様々な情報を発信できるようにがんばります。

なお、今回は晴れてNTCを取得することができましたが、面識のある他のNTCの皆さまと比較して大きく力不足である自覚はありますので、引き続き精進させていただきます。

今後とも、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

2020年12月7日月曜日

Nutanix Filesの疎通不可になるネットワーク構成

※本記事はNutanix Advent Calendar 2020の7日目を担当させて頂いたものです。

Nutanix Filesを利用している環境において、ファイルサーバーが応答せず利用不可になるネットワーク構成について紹介します。

Nutanix Filesのネットワーク構成

このブログで何度も説明している内容ですが、Nutanix FilesはFSVMと呼ばれる仮想アプライアンスがNASヘッドとして動作します。
このFSVMはファイルサービスを提供するクライアントネットワークと、CVMと通信を行うストレージネットワークの2種類のネットワークに接続されています。

このクライアントネットワークとストレージネットワークに次の条件を満たすと、通信ができなくなります。


疎通不可になるネットワーク構成

上記の構成において、クライアントネットワークとストレージネットワークに異なるVLANネットワークを設定している場合に、ストレージネットワーク側からFilesへの通信が失敗します。

Prismから見たFilesの設定はこのような状態です。
・クライアントネットワーク側
  VLAN316ネットワークが設定されています。(検証環境の都合でVLAN IDは設定しています)

・ストレージネットワーク側
  untagのネットワークが設定されています。

このような設定を行っている場合に、ストレージネットワーク側に存在するクライアントからはFilesへの通信が失敗してしまいます。

なぜ通信できなくなるのか?

これは複数NICが搭載された機器による、接続の仕様によるものです。
Filesのファイルサービスはクライアントネットワークからのみ提供されるため、必ずクライアントネットワークに接続する必要があります。
その場合、先程のようなVLANでネットワークが分離されている環境では、クライアントネットワークからストレージネットワークに対し、ルーティングされて接続することになります。

FSVMはストレージネットワークからルーティングされた接続要求をクライアントネットワーク側で受け取り応答を返そうとします。
その際にFSVMはルーティングもとのストレージネットワークに属しているNICが存在するため、同一ネットワークに存在するクライアントからの要求はストレージネットワーク側のNICから直接応答を返そうとしてしまいます。

このような行きと帰りで経路が異なる通信が行われてしまう場合、クライアントは正常な通信と判断せずに、応答を破棄してしまいます。

まとめ

通常用途でFilesを利用している場合には、ここで紹介した事象は発生しないものと思っています。
ストレージネットワーク側には、一般的にはクライアントPCのような用途のマシンは存在しないと思いますが、ストレージネットワーク側からFilesを利用するシチュエーションとして、監視ツールのログやバックアップデータの保存先として利用するなどが考えられます。

そのような場合は、Filesのストレージネットワークと監視ツールやバックアップデータのネットワークを分けるような設計が必要となります。

なお、Filesのクライアントネットワークとストレージネットワークは同一ネットワークで構成することも可能なため、シンプルな設計で対応することも可能です。